比企丘陵「ため池農法」で日本農業遺産・世界農業遺産にトライ

 

テレビ東京「池の水全部抜く大作戦」1月2日放映ロケにて

池や沼の底にたまったものをさらう「池(沼)普請」。
江戸時代以来の歴史がある日向池もこの作業はしばらく行われておらず、昭和30年代以来。
今回はテレビ東京のヒット企画『池の水ぜんぶ抜く大作戦』による普請。
レポーターに番組MCのタレント田中直樹さん(ココリコ)が訪れました。

江南地区は比企丘陵南端。大きな川がなく地下水もとぼしい比企丘陵には谷間の奥に堤をつくり雨水や湧き水をためて「谷津田」と呼ばれる水田に利用する「ため池」が多く、埼玉県全体の約80%を占めると言われています。

東松山、熊谷、深谷と滑川、嵐山、小川、吉見、寄居の3市5町に貯水量千立方メートル以上のため池が353が点在。中でも滑川町には、130が集中しています。

このエリアでは、水利調整や沼さらいなどため池を中心とする独自の農業コミュニティが形成されてきた。この文化を地域資源として活用していこうと、昨年7月に前出3市5町とJA埼玉中央、JAくまがやが滑川町吉田昇町長を会長とし「比企丘陵農業遺産推進協議会」を設立。「ため池農法」の「世界農業遺産」登録とその申請には必須条件となる「日本農業遺産」登録をめざして今年、申請書を提出します。

2017年7月8日版の「埼玉新聞」より